世界報道写真展2017
ハービスHALLで開催中の世界報道写真展2017に行ってきました。
展示数はあまり多くないですが、周りの人の迷惑にならなければ写真撮影もOKです。
(あくまでハービスHALLの場合。他会場ではルールが違うかも)
駐トルコのロシア大使が殺害された事件
(スポットニュースの部 組写真1位)
組写真なので、事件前後の写真数枚で1セットになっています。
事件撮影者はロシア大使が射殺された後も犯人の目の前で写真を撮っていたわけで、ジャーナリスト魂に頭が下がります…。
カストロの葬列
(日常生活の部 組写真1位)
キューバのカストロ議長の葬列を見守る人々や、キューバの人たちの生活写真。
いつかキューバに行きたいと思っているので興味深かったです。
石油のパイプライン敷設に反対するスタンディングロック・スー族
(現代社会の問題の部 組写真1位)
石油のパイプラインがスー族の水源地であるミズーリ川を汚染するとした反対運動。
オバマ前大統領は「環境に及ぼす影響調査が終わるまで敷設計画は延期」としましたが、トランプ大統領は「多くの雇用が創出される」として敷設計画を推し進めています。
うーん、やっぱりトランプ大統領は好きになれない。
競馬障害レースで落馬する騎手
(スポーツの部 単写真1位)
落馬する騎手の写真。
写真も良いですが、説明文に「馬も騎手も無事だった」と書かれていて、馬が先なんだ~と面白かったです。
タイツにお金を入れるウイグル族の女性
(日常生活の部 単写真3位)
写真の説明文は「ウイグル族の女性はイスラム教徒だが、伝統的な衣装に必ずしも拘らない」としか書かれていませんでした。
なんでタイツにお金入れてるのかが知りたいのに!!笑
他にもフィリピンで規定の4倍近くを収容している刑務所や
船倉ですし詰めになって新天地を目指す難民たち、
ISの攻撃や空爆から非難するシリア難民たち、
人種差別抗議デモに参加する女性の写真などがありました。
こう書くとテーマの重い写真しかないみたいですが、そんなことはありません。
重くない写真もあります。
たとえば、スペインのイビで行われる「クーデターごっこ」の写真です。
クーデターごっことは
「エルス・エンファリナッツ」グループが阿保らしい法律を定めて違反者から罰金を取ります。それに反対する「反体制派」とエルス・エンファリナッツが小麦粉や卵を投げつけあうお祭りです。ちなみに、罰金はその日の終わりに集められて慈善団体に寄付されます。
自然の部ではパンダが印象に残っています。
中国の施設はパンダを野生に返すため、人間に慣れさせないようにパンダの着ぐるみ(?)を着てお世話をするんですよね。
ニュース写真の中に混じっていてると、更にシュールでした。
少し前に、ISから最後の拠点であるモスルを奪還したとニュースでやっていましたが、モスルを奪還したところでISが散り散りになってテロが増えるだけじゃないのか?と思います。
勿論その地に住んでいる人にとっては大きな違いだとは思うのですが…。
根本的解決にはなってないですよね。まあそれが出来たら苦労しないですが。
色々考えさせられる写真展です。
ちなみにイランの日常写真も展示していました。
大阪/ハービスHALL:2017年8月8日(火)~8月17日(木)
広島/イオンモール広島府中:2017年8月20日(日)~9月3日(日)
埼玉/イオンレイクタウンkaze:2017年9月6日(水)~9月18日(月祝)
滋賀/立命館大学 びわこ・くさつキャンパス:2017年9月21日(木)~10月1日(日)
京都/立命館大学 国際平和ミュージアム:2017年10月3日(火)~10月27日(金)
大分/立命館アジア太平洋大学:2017年10月30日(月)~11月12日(日)